Data Design
データ設計
原価管理を機能させる4分類。
ルールを決めれば、あとは回る。
原価管理システムが使われない根本原因は、データの「性質」を定義していないことにあります。 すべてのデータ項目を4つに分類し、「誰が何を入れるか」を明確にする——これが原価管理DXの第一歩です。
問題の本質
なぜデータが混乱するのか
すべてのデータには性質があります:
ソース
どこから来るか(基幹システム?手入力?)
権限
誰が変更できるか(誰でも?承認者のみ?)
頻度
いつ更新されるか(日次?週次?随時?)
優先
競合時どちらが勝つか
これを決めずにシステムを作るから、「どのデータが正しいかわからない」状態になります。
データの4分類
すべてのデータ項目を4つに分類する
これだけで混乱は解消する。
実績
ACTUAL
例
確定
FIXED
例
見込み
FORECAST
例
計算
CALCULATED
例
データ項目マトリクス
原価管理で使う全データ項目を分類した例
このマトリクスを作成することで、「誰が何を入れるか」が明確になります。
| データ項目 | 区分 | ソース | 入力者 | 更新頻度 | 編集可否 |
|---|---|---|---|---|---|
| 発生原価(材料費) | A | 基幹システム | 自動連携 | 日次 | 不可 |
| 発生原価(労務費) | A | 基幹システム | 自動連携 | 日次 | 不可 |
| 発生原価(外注費) | A | 基幹システム | 自動連携 | 月次 | 不可 |
| 受注金額 | B | 手入力 | 営業/PM | 受注時 | 承認後不可 |
| 実行予算 | B | 手入力 | PM | 着工時 | 承認後不可 |
| 進捗率 | C | 手入力 | 所長/PM | 週次 | 可 |
| 着地原価見込 | C | 手入力 | 所長/PM | 週次 | 可 |
| 追加原価見込 | C | 手入力 | 所長/PM | 随時 | 可 |
| 消化率 | D | 計算 | 自動 | リアルタイム | 不可 |
| 着地粗利 | D | 計算 | 自動 | リアルタイム | 不可 |
| 予実差異 | D | 計算 | 自動 | リアルタイム | 不可 |
導入ステップ
データ設計の進め方
現状棚卸
現在使っているデータ項目をすべてリストアップし、どこから来ているか、誰が入力しているかを整理する
目安:1-2週間
分類・設計
各データ項目をA/B/C/Dに分類し、ソース・入力者・更新頻度・編集可否のルールを決める
目安:1週間
データフロー設計
基幹システムからの自動連携、手入力の画面、計算ロジックを設計する
目安:2-3週間
運用ルール策定
「誰が」「いつ」「何を」入力するかの運用ルールを明文化し、関係者に周知する
目安:1週間
私たちのアプローチ
「ルールを決めてから、ツールを選ぶ」
多くの企業は「ツールを入れてから、運用を考える」。
私たちは逆です。まずデータの分類ルールを決め、それに合うツール・仕組みを設計します。
1
データ設計
4分類の定義と入力者・責任者の明確化
2
運用設計
誰が・いつ・何を入力するかの運用ルール
3
ツール選定
ルールを実現できる最適なツールの選定・構築
「システムを入れたのに使われない」を防ぐ、唯一の方法です。